アタマの中と世界を結ぶ 東山とっとりとりとめない記録鳥

人生五十年下天の内を比ぶれば、残り七年強。

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移民政策ドイツの経験(140717朝日新聞オピニオン)

元ドイツ連邦議会議長リタ・ジュスムートさん

…日本も人口対策から外国人技能実習制度を拡大する方針だ。だが政府は「移民は考えていない」という。

 私たちが受け入れるのは単なる「労働力」ではない。家庭を持ちたい、安全な環境で暮らしたい。そう願う生身の人間だ。アジアの国々が軒並み少子化へとかじを切り、人材争奪戦が激しくなる時代、自分たちの「居場所」がない国にわざわざ行こうと考える人はどれだけいるだろう。

 移民の存在を前向きに考えて。ジュスムートさんはそう説いた。私たちの「心の開国」もまた、問われている。

 

…だがなにも、歴史も移民に対しておかれている状況も異なる日本が同じようにする必要はない。あくまで戦略上、今現在いる国民の利益にかなうような形で「移民」政策をデザインしていくべきでしょう。「難民」の受け入れと混同して、海外で職業や収入、安全が手に入れられないから「移民」を日本が受け入れるというのは、逆にそれが現在の日本人が手にしている職や収入、安全を手放すという形とかかわっているのだとしたら、本末転倒である。そもそも労働力はどういう形で不足しているのでしょう。