2019-03-17から1日間の記事一覧
ギュスターヴ・ル・ボンは、群衆の台頭する時代を破壊と混乱の相で見ていた(『群集心理』)。ル・ボンは、群衆のなかに、個人の心理や判断力を超えた一つの集団的な心理の成立を見る。ル・ボンによれば、この群衆の心理は、衝動的で興奮しやすいこと、暗示…
(エドガー・アラン・)ポーにとって群衆は野蛮な何かであり、「規律」を受け入れるとしてもそれは表面的である。画家のジェームズ・アンソールは謝肉祭を思わせるような群衆の光景のなかに「軍隊」を描きこんだが、それは群衆が何を代補されるべき存在であ…