アタマの中と世界を結ぶ 東山とっとりとりとめない記録鳥

人生五十年下天の内を比ぶれば、残り七年強。

ジルベール・シモンドン『個体化の哲学ー形相と情報の概念を手がかりに』

2018.8.31「週刊読書人」書評

上村忠男

ジルベール・シモンドン『個体化の哲学ー形相と情報の概念を手がかりに』

…シモンドンは1950年代当時まだ緒についたばかりの高度産業技術社会の時代にあって、その時代の申し子であるとともにその時代を領導していこうとした多種多様な科学技術知から概念を借り受けつつ、それらの概念に独自の意味内容を付与している。そして個体が個体として生成する個体化の様相を、まさにその生成の相に即して、物理的レベルでの個体化から、生物的レベルの個体化、さらには心理的レベルの個体化をへて、個々の主体の成立を可能にすると同時に複数の主体に通底する超個体化のレベルにいたるまで、包括的にとらえようとしている。

 

Blog「内的自己対話―川の畔のささめごと」黒田昭信

2016.2.16~「ジルベール・シモンドンを読む」

 

米虫正巳「自然哲学は存在し得るか―シモンドンと自然哲学」

『思想』2010.4月号