アタマの中と世界を結ぶ 東山とっとりとりとめない記録鳥

人生五十年下天の内を比ぶれば、残り七年強。

「名付けられないもの」として父祖たちが持っていた敬虔さを失った“我ら”

一般に、人が異教を排撃するのは、自らの宗教を熱烈に信じるからだと考えられるが、実は、そのような所ではむしろ、異教に対して寛容である。異教を排撃するのは、自らの宗教を信じていない時である。トッドの考えでは、フランスに反イスラム主義が生まれた…

愛することを永遠にやめれば弱みがなくなり、地球を支配できるだけの権力を手に入れることができる

そんなある日、ひとりのセールスマンがアルベリヒの家を訪れた。愛することを永遠にやめれば弱みがなくなり、地球を支配できるだけの権力を手に入れることができる、というのである。黄金に輝く権力があれば女性などいくらでも寄ってきますよ、サービス品み…

八月六日無数の惨めさに向き合う

黙示録的意味や歴史的意義は必要としない人たちと 婉曲な表現をするのはよそう。その日の午後へ向かう。躰は大火傷でケロイド、なけなしの平穏である隣人たちと垂れ下がる皮膚を見せ合い言葉もない。何より自ら産み育ててきた子どもが生焼けで泣く力もなく蹲…

古井由吉 半自叙伝

2015年7月7日朝日新聞 随筆と小説の間で 古井由吉さんの短編集「雨の裾」 (略) 新しさを求めて技術革新が進む社会にあらがうように、自身に積もる「時」を語る。 (中略) 語られる時間は自在に行き来し、空間も現代、過去、未来が重なり合う。 「よく知っ…

関係の絶対性

関係の絶対性において、政治にかかわることができない一般庶民に加害性を押し付けることは、たとえば無差別空爆や大量虐殺などの行為に対する正当性を生み出す視点なのではないか。私たちや、あるいは私たちの子どもたちに、アフリカの貧困に対する責任があ…

最近読了したものから

『日本語が亡びるとき(増補版)』水村美苗 増補 日本語が亡びるとき: 英語の世紀の中で (ちくま文庫) 作者: 水村美苗 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/04/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る ◎再々読。読むたびに、とくに読書の…

「想定外のことが起こらない限り、絶対に安全です」・・・多和田葉子「彼岸」

今日かもしれない、明日かもしれない、百年後かもしれない…というのは、正直キツイ… それならいっそ、「再稼働」グループと「想定外に備える」グループの落としどころを探り、「支援計画を整備しよう」と言われたとしても、「再稼働」への表立っての批判は期…

阿部昭「短編小説礼賛」(15京都大1)

チェーホフが、彼に恋した作家志望の人妻アヴィーロワに語ったという「生きた形象から思想が生まれるので、思想から形象が生まれるのではない」という言葉 『ドゥルーズの哲学』での「思考の受動性」に通じる。 自発的に考えていると感じる場合にも、ひとは…

『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』 フランソワ・ヌーデルマン

音楽が孕む時間と感情は、言語を経由しない質のものである。 サルトルは政治的な闘争をたたかいつつ、哲学書や小説を執筆し、それと同時に人生を通じてピアノ演奏する時間を手放さなかった。それは彼に社会的な生とは異なる時間、異なる感情生活を与えるもの…

『ジャッキー・デリダの墓』 鵜飼哲

「絵画とは、人間を、おのれ自身の中および外の恐るべき力、運命、自然と対決させる冒険である。」 ジャン=ミシェル・アトラン(「絵画に〈声〉が来るとき」より) この引用部分の冒頭、「絵画」の部分を、「音楽」や「文学」と変えても同様の意味を表わす…

朝日新聞 論壇時評 寛容への祈り 「怪物」は日常の中にいる 高橋源一郎

田原(牧)は、こうも書いている。 「彼らがサディストならば、ましだ。しかし、そうではない。人としての共感を唾棄し、教養の断片を無慈悲に現実に貼り付ける『コピペ』。この乾いたゲーム感覚ともいえるバーチャル性が彼らの真髄だ。この感覚は宗教より、…

オルハン・パムク『雪』(ハヤカワepi文庫)

雪〔新訳版〕 (上) (ハヤカワepi文庫) 作者: オルハンパムク,宮下遼 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2012/12/07 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (3件) を見る 王侯やブルジョアに対する恥辱、宗主国や欧米に対する、アメリカに対す…

「自己責任」ということばの意味とわたしたちの自画像

このような状態で亡くなった人に対して「自己責任」という言葉を吐く人間の価値。なにを生み出すにしろ、何を維持していくにしろ、人間としての品性=信頼性に資する発言ではない。発想の貧困を思う。それがひとつ。そういう人間を生み出しているわれわれに…

数学とは

形式的な整合性の中で成り立っているバーチャルな世界の秩序は、ただ利用されることで有用性や意味(価値)を持つ無意識のようなもので、それ自体の価値を確立する境位を持たない。これは観念的に扱われる世界そのものにも適用可能なルールであるか。 現代の…

秋田茂『イギリス帝国の歴史 アジアから考える』(中公新書)

アジア、現代という視点から、ヘゲモニー国家イギリス帝国の影響力を歴史的に叙述する論考。 帯には、 地球的規模で影響力を行使した「ヘゲモニー国家」が現代に残したものとは何か?グローバルヒストリーの研究成果をふまえて構築する新たな帝国像 世界シス…

11月5日視察最終日

午前は、音楽教育ギムナジウム訪問。 昼食後は、研修結果まとめ。 終業後、観光はできるか?

11月4日ミラベル宮殿=サウンドオブミュージック「ドレミの歌」撮影場所へ

本日は三ケ所訪問。 午前はまず、フォルクスシューレ・ミューレンへ。 そして、ヴィルシャフトリヒェス・ギムナジウム・ザルツブルグ。 昼食は世界一古いレストラン。 創業なんと西暦908年! (クリント・イーストウッドやクリントン夫妻、ゲルギエフの写…

11月3日ザルツブルグ旧市街

本日は朝からVista(Bifieの出先機関)訪問。 ↓このポスター!(これでも国立の教育行政機関) ザルツブルグ大学↓ 昼食は旧市街の中華料理店。 午後は、ザルツブルグ市立図書館へ。 そのあと再び旧市街へと繰り出し、ホーエンザルツブルグ城塞へ。 てっぺんか…

11月2日ザルツカンマーグートへ

本日は日曜日で世界遺産の観光。 ホテル(10F)から旧市街方向を見る。 午前は、朝靄に霞むザンクト・ギルゲン(モーツアルトにまつわる地) モーツアルトの母ちゃんと姉ちゃんが住んでたうち↓ さらに、ザンクト・ヴォルフガング(教区教会)で塩を買う。 …

11月1日シェーンブルン宮殿へとザルツブルグへの移動。

午前中、シェーンブルン宮殿(世界遺産)へ。 昼食は、ウィーン市内で。 午後、高速道路でザルツブルグへ移動。 夕方にホテル・ヨーロッパに到着。 とりあえず、カラヤンの生家へ行く。 ↓カラヤンち。

10月31日シュテファン大聖堂(世界遺産)にて、モーツアルト「レクイエム」

朝はホテル・ド・フランスから徒歩でウィーン大学へ。 ↓ウィーン大学 昼食は、市庁舎(Rathaus)の地下にあるレストランへ。 午後は打ち合わせ。 夕方、中央墓地へ。 下は、ブラームスの墓↓ 食事後、シュテファン大聖堂内でのモーツアルト「レクイエム」。 ↓…

30日は、ホーネックの巨人とユジャ・ワンのプロコフィエフ、ピアノコンチェルト2

本日は、朝ギムナジウム、そして午後はオーストリア青少年ブッククラブ訪問 まずは、郊外にある(労働者階級の多い)地区へ GRG21(中学校)訪問↓ 昼食は日本料理店「日本橋」 弁当定食みたいなもの…んんん それから免税店Waltz。 13:30~ブッククラブの方…

29日はムーティでシカゴ響

まずはお仕事。 午前はまず、フォルクスシューレ・マリア・レジーナ(小学校)↓訪問。 最寄りの一角にベートーヴェンが交響曲3番「英雄」を作曲した家を発見! べーとーべんち↑ その後、 ギムナジウム・サクレクール(中高一貫校)訪問。 ↓サクレクール そ…

今夜はウィーン・コンツェルト・ハウスでゲルギエフのプロコフィエフ行ってきました。

↑Bifieビル 仕事もちゃんとしてますよ! 教育研究機関Bifieに行きました。(お仕事)↓ あと、ヨハンシュトラウス像(お散歩=ウィーン市立公園) 食事は、なんか古くからあるレストラン「なんちゃら」らしいが、 やはり、マズッ!…皆さん残していらっしゃい…

ウィーン到着

12時間かけて、やってまいりました、オーストリアのウィーン、 ボーイング777できましたが、通路の席で何も見えず、 シベリア上空ではしゃいで「窓から見てみれば」と 言われ行こうとすると、 乗務員に叱られ見れず、12時間のフライトで中公新書一冊読み…

youtube で「火垂るの墓」観ながら

戦争に負け、ひとはどこかの子供を顧みることができなかった。どこかよそのこどもが殺されていくのを顧みず、放っておくのは今も変わらず同じということに気づきたい。あの時の自分が、抵抗もできず、事情も理解できず、無意味に苦しみ、苦痛を感じ、そして…

『サイボーグ昆虫 フェロモンを追う』神崎 亮平  感想

最先端の研究を平易に解説してある本書のような本を各出版社が上手に出していってほしい。こういうところから、学問研究人口の裾野を広げていくことが、今後の社会のあり方に変化を生み出していくという考えをする人が増えていってほしい。高校生などに刺激…

唐詩に思ふ

詩は、一定の条件下でのみ成立するということに、歴史上唯一現代の人間のみが気付くことに成功した。全世界的なコミュニケーションツールを手にしてはじめて人は、ある時間空間の条件の中でのみ、われわれの精神のうえに生じる現象を詩と呼んでいたのだと知…

Blog名を「朝日新聞を読む」に変えようか?

移民政策ドイツの経験(140717朝日新聞オピニオン) 元ドイツ連邦議会議長リタ・ジュスムートさん …日本も人口対策から外国人技能実習制度を拡大する方針だ。だが政府は「移民は考えていない」という。 私たちが受け入れるのは単なる「労働力」ではない。家…

六ケ所村へ5年で10億円 東電・東北電 今年も「寄付」(朝日新聞記事140817)

東京電力と東北電力は、使用済み核燃料再処理関連施設が集中する青森県六ケ所村に対し、「漁業振興費」として近く計2億円を支払うことで村と合意した。支出は5年連続の計10億円で、今年が最後。福島第一原発事故後に両社は電気料金を値上げし、東電は実…